お茶の名産・静岡県では、緑茶うがいを小学校が取り入れるほどです。うがいは風邪予防に効果的だと昔から言われていますが、わざわざ緑茶を使用する意味があるのか不思議に思うでしょう。
緑茶うがいは口臭やインフルエンザ予防の効果について
効果性につきましては、浜松医科大学が研究内容を発表しています。緑茶うがいをした子は、しなかった子と比べて約70%も風邪にかかりにくかったのです。同じ調査では、アルカリイオン水や食塩水、水道水における予防率も出ています。順番に約55%、50%、30%でした。
緑茶だけが風邪に効くわけではありませんが、水道水と比べれば倍なのですから、その効果性は高いと言い切れるはずです。インフルエンザ予防につきましても、飛沫感染や空気感染が原因となりますので、口内や喉のケアを緑茶ですれば発症するリスクを抑えらます。
どうして風邪ウィルスやインフルエンザに緑茶うがいが効果的なのか。それは、緑茶に含まれているカテキンとテアニンという成分が、ウィルスの細胞付着を除去してくれるからです。細胞への吸着をすぐに落とせれば、増殖によるウィルス感染を防げます。
そしてテアニンには免疫力を高める作用が備わっているため、仮に感染したとしても自己治癒力により、インフルエンザウィルスを退治できるのです。
緑茶に含まれるカテキンですが、インフルエンザに効果的な理由として、殺菌作用や消臭作用が備わっているためです。この働きを利用してあげると、口臭予防にもなります。口内には無数の菌が住み着いており、何回も間食をしたり、歯磨きを怠れば菌から腐臭が出ます。それをカテキンの持つ力で除去するのです。緑茶にはカテキンと同じ作用のあるフラボノイドも含まれていますので、2つの成分が口臭防止の働きを担ってくれます。
緑茶うがいによる口臭予防、その効果を最大限に引き出すのであれば、舌苔の掃除をしてください。舌苔とは、舌の表面に付着した細菌のことです。食事や口呼吸だけでも、舌苔は出やすくなります。口臭の1番の原因は舌苔ですので、専用のブラシなどを使い除去した後に緑茶うがいをすれば、臭いはさらに落ちます。
歯磨きが嫌いな人や口臭で悩んでいる人は、うがいが面倒なので緑茶を飲もうとするかもしれません。たしかに緑茶を飲み、口の中を潤わせるだけでも、口臭対策には繋がります。ただし、緑茶にはカフェインが含まれています。カフェインを摂取し過ぎると、唾液の分泌量が増えます。唾液にも殺菌作用や消臭作用があるため、緑茶を飲み過ぎても口は臭くなります。
口臭やインフルエンザ予防を目的としているなら、飲むのではなく、うがいだけにしましょう。
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