茶芸師の資格取得後の活用方法まとめ


茶芸師の資格取得後の活用方法まとめについて

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茶芸師資格は、中国政府が公的証書を発行する国家資格です。初級・中級・高級・技師・高級技師の5段階に分類され、一部等級につきましてはNPO法人・CHINA日本中国茶協会を経由して検定試験が受けられます。中国茶の知識や技術習得を目指す国家職業資格のため、関連業務従事者が自己研鑽すべく学んでいます。つまり初級認定者は引き続き勉強を続け、上の等級を狙うことになります。

中国国内では茶館就業者や茶藝分野で働く人が、茶芸師資格を受けています。
日本国内においても、中国茶は日本茶と並び人気の高いお茶ですので、中国人向けホテルや中国茶専門店スタッフの採用時には有利に働きます。
検定試験では筆記だけでなく、中国茶の淹れ方など実技試験もあります。

ただし、中級までは型を身に付けておけば、初心者でも実技試験をクリアできます。そのため、経歴書に茶芸師資格を記載したいのなら、高級認定以上を目指しましょう。

高級試験では、受験者オリジナルの演技を追加するなど、茶芸師としての器量を判断されます。このレベルに到達すれば、茶芸師の腕前を人に伝えたり、中国茶専門店のオーナーとして活躍できます。認定者の中には、国内や国外で中国茶ソムリエとして活躍されている方もいらっしゃいます。

高級技師にまで上り詰めると、中国では関連企業の責任ある立場を任されます。チェーン店勤務者の場合、エリア統一マネージャーを任されるほどです。
日本国内では数が限られているため、マネージャーとして活動することは難しいかもしれません。しかし、それだけ地位のある役割を果たせる知識と能力を備えた存在なのです。

さて、茶芸師資格の等級に応じて活用方法を紹介してきましたが、茶芸師資格保有者を対象とした求人情報は出ているのでしょうか。実は、ほとんどありません。中国茶専門店につきましても、そこまでの能力を求めていないのが現状です。求人募集が出ていても、中国茶教室の補助くらいです。

中国では伝統的な国家資格という扱いを受けていますが、日本で活用するには個人で展開するしかありません。

教室運営やセミナー開催、試験インストラクター、ワークショップ企画、専門ライターなどが、日本人茶芸師が選ぶ主な仕事です。日本茶や紅茶、コーヒー豆の販売を行っているなら、中国茶が加わることで多角経営にも乗り出せます。
まとめますと、茶芸師資格の活用先は幅広いですが、受け身では得をする資格とは言えません。まだまだ日本人認定者は少ないため、狙い目の資格です。茶芸師になることを目標とせず、その後を見据えてから受験しましょう。


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