茶葉や茶碗にこだわりがちですが、急須次第でお茶の味は随分と変わります。
初めての急須の選び方とお手入れ方法について
まずは陶器製の急須から製品を絞り込みます。磁器や耐熱ガラス、鉄製も取扱店では人気がありますが、それら素材よりも陶器製は保湿性に優れているため、口当たりの良いお茶ができあがるのです。
ただし、陶器製の急須は吸水性も高いですので、色々な茶葉を1つの急須で入れないようにしてください。ほのかに風味が混ざり合ってしまうため、嗅覚や味覚が優れた人になると、緑茶を飲んでいるのにほうじ茶の風味がすると違和感が生まれます。
次に大きさです。やや小さめのサイズを選ぶようにしてください。
容量としましては、200mlから300ml前後の製品です。女性が持っても小さめに見えるサイズですので、お茶好きな人にとっては少ししか飲めないと物足りなさを感じるかもしれません。
しかし大きい急須を使うと、それだけお湯を入れなければいけないため、お茶本来のうまみや風味が損なわれてしまいます。
そして、あまり高くない急須を買う時には、すり合わせにも注目しましょう。すり合わせとは、蓋を乗せる部位のちょっとしたくぼみのことです。
大量生産された製品ですと、すり合わせの具合が悪く、蓋がガタガタと不安定になります。すり合わせが完璧な急須になると、蓋の一部に空いた小さな穴を指で押さえると、お茶を注いでいる最中でも流れを止められるほどです。急須の中から味や香りを逃がさない設計に仕上がっていますので、それだけ美味しいお茶が入れられるようになります。
以上、選び方のポイントを3つ抑えておけば、初めての急須選びでも失敗はしません。
また、選び方の細かい点を挙げると、お茶を入れる時の急須とは腕の延長です。注ぎ口が短ければ、お茶はよく切れますし、中身が垂れる心配もありません。取っ手も短い方が、腕の動きに合わせて急須を上手に操れます。できれば取っ手は、注ぎ口に向かって内側に取り付けてある製品を選びましょう。初心者にとってはややこしい選び方のコツとなりますが、真逆の製品を購入してしまうと機能性が乏しくなります。
お手入れは簡単です。急須の中を空にして、熱いお湯をかけます。お湯ですすいだら、外側だけをふきんやタオルで拭き、上向きの状態で乾燥させるだけです。
ただし、何回も急須を使えば、注ぎ口の先端や内部、茶こし部分が汚れます。使い捨て歯ブラシで磨く、網を買い替えるなどしてください。注ぎ口の内部につきましては、急須専用ブラシが販売されています。使い始めてから1年以上経過しているなら、必ず茶渋が付着していますので、使用すると良いです。
日本茶のおすすめ資格
formieの日本茶スペシャリストは初心者向けに網羅された内容をスマホで学習できるので、初めて日本茶を学ぶ方にはおすすめです。
→おすすめ日本茶の資格はこちら