日本紅茶協会が認定するティーアドバイザー資格。正式にはティーアドバイザー養成研修という名称で、年に数回、東京や大阪で講義が開かれています。時間帯は昼と夜に分かれていますので、ご都合に合わせて参加できます。
平成28年6月の東京・昼の部を参考にすると、開講日数は8日から10日の3日間。1日2・3教科を学んでいき、午前と午後合わせて6時間スケジュールとなります。
ティーアドバイザー資格取得の難易度と試験概要について
講義内容は、茶の流通、産地別茶産業とテイスティング、紅茶と健康、紅茶のいれ方とバリエーション、食品に関する諸法規などです。日本紅茶協会が実施している資格となりますので、紅茶に関する情報がメインとなります。ただし、紅茶だけに固執するのではなく、コーヒーなどのその他飲料についての基礎知識、マーケティングと販売技術に関する基礎知識も並行して学習していきます。
研修終了後は、現場で習った知識を確かめる認定試験が行われ、合格するとティーアドバイザー取得となります。東京・大阪とセミナー開催地区は異なりますが、教えてもらう講義内容は基本的に一緒です。
日本紅茶協会が扱っている資格には、ティーアドバイザーとは別にティーインストラクター養成研修もあります。インストラクターが人に伝えるための知識と技術を学ぶのに対して、アドバイザーは紅茶業界で活かせる実用的な内容を学ぶ資格となっています。試験内容につきましても、法規やマーケティングといったビジネススキルが出題範囲となりますので、紅茶以外の知識も問われます。
気になる合格率ですが、日本紅茶協会では公表していないため不明です。
過去にティーアドバイザー養成研修を受講した人の体験談を紹介すると、茶の流通などの紅茶に関する試験が600点、法規やマーケティング、その他飲料などの関連知識が400点の合計1,000点満点のテストです。正誤・択一式以外にも、記入穴埋め問題まで出題されるため、3日間でどれだけ頑張れるかが合格の鍵を握っています。記述問題の配点が高めに設定されているため、偶然で受かることは難しいです。
また、1,000点中700点以上が合格ラインとなります。一般的な資格と同じ程度の得点率ではありますが、配布されるテキストから満遍なく出題されますので、やや難易度は高い資格だと判断できます。
ティーアドバイザー養成研修の参加費用は、1人86,400円と安くないです。それだけ真面目にやれば合格できる試験内容とも言えますが、紅茶の知識が全くのゼロだという人は、事前に関連テキストで勉強しておくことをお勧めします。
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