茶道には飲み方・食べ方のルールが存在します。流派ごとでも微妙に作法は変わるのですが、大まかには出されたお菓子を食べ、お茶をいただくだけです。
これだけは覚えたい!茶道の飲み方の作法について
茶席で出される茶碗は必ず両手で持ちます。姿勢を正して右手で茶碗を持ち、左手の指部分で受け止めます。左手は添えるだけですので、両手で茶碗を抱え込まないようにしてください。
そして、いざ抹茶を飲むわけですが、出された時には茶碗の正面が飲み手の方向を向いています。茶碗の正面には柄や模様が描かれており、その部分に口を付けてしまうとマナー違反となります。左手は動かさずに、右手親指を茶碗のふちに置き、時計回りで2度回します。
飲み口と茶碗正面がずれればOKですので、どれくらい回すか執拗に意識する必要はありません。できれば自分の方向を向いていた茶碗正面を、出し手の方向まで回しましょう。ちなみに模様の描かれていない茶碗についても、同じ作法をしてください。
抹茶は2・3口で飲み切ります。マナーを忠実に守るなら、3口半がベストです。
また飲み切るタイミングでは、吸う音を出しましょう。飲み終わりのジュースをストローで吸い取るような音です。真面目な雰囲気の中で音を出すことに抵抗を感じるかもしれませんが、それが抹茶を飲む時のルールです。
飲み終わりましたら、唇の触れていた部分を右手親指・人差し指で拭きます。時計回りで動かした茶碗正面を、今度は反時計回りで自分の方向にくるように動かしてください。そして右手で茶碗を置きます。
これが茶道の飲み方の作法です。しかし、飲み方に付随する細かなマナーもありますので、同時に覚えておきましょう。
まずは茶が出されたら一礼、飲む前には次の人に対して一礼します。隣への礼は、お先に頂きますという意味です。飲む直前には、頂きますという気持ちを込めて、改めて出し手に深く礼をします。飲み終わり茶碗を置いたら、置いたままの状態で茶碗の鑑賞をしてください。一通り見たら、両手で茶碗を持ち、底や側面も鑑賞します。鑑賞が終わったら、茶碗を畳の外に置き、軽く礼をしましょう。これが茶碗を下げてくださいの合図になります。
難しいと思われがちな茶道の作法も、コツを覚えれば乗り切れます。
ただし、上記作法は茶席における最低限のマナーです。初心者ならばという条件付きの作法となるため、事前に次の一言を添えましょう。
「心得がございませんので見様見真似で失礼します」
この言葉を添えられるということは、初心者であっても茶道心得を身に付けていると亭主は判断してくれます。何かしらの失敗をしてしまっても、笑って済ませられますので、自信がなければ先に言っておきましょう。
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