名称の通り、葉を加工したら緑茶や白茶、黄茶、烏龍茶になる茶の木。ツバキ科ツバキ属の常緑樹ですので、個人でも栽培が可能です。植え付けは4月、剪定は7月から9月、肥料は2月から3月、開花時期は10月から12月と覚えておくと、いつ何をすべきかが分かります。
「茶の木」栽培方法のポイントについて
茶の木は原産がインドやベトナムとなりますので、基本的には寒い時期を避ければ、いつでも植え付けはできます。どこに植えても自然と育ちますが、やはり日当たりと排水の良い場所を選ぶべきです。
なぜなら茶の木を育てる上では、水をたっぷりあげないといけないからです。春から夏にかけては土が乾きやすくなるため、それが原因で葉が枯れてしまいます。枯れたとしても、水をあげれば元気になりますので安心してください。成長すると根が1mを超えるからこそ、たくさん水をあげなくてはいけないのです。
根の長さを考慮に入れると、植え付けは20㎝から30㎝間隔にしてください。乾燥を防ぐために、敷きわらで根元を覆うと健康的に育っていきます。 植え付け1年目は、意外にも順調に成長していくのですが、問題は2年目からです。しっかりと根が張ってくれば、1年目ほど水をやる必要はなくなります。土表面が乾いてきたら、適度に水を撒く程度で大丈夫です。
茶の木栽培時の細かな点を挙げると、1年目の肥料は堆肥、2年目以降は油かすや骨粉を使用します。大量に水をあげるため、用土は山砂を選びましょう。砂質は水はけがよいといった性質があり、茶の木との相性はばっちりです。
栽培の注意点は2つです。1つは、植える場所に気を付けなければいけません。茶の木は根が深いとお伝えしましたが、成長してしまうと植えた場所から他へと移すことが困難です。庭が広いから大丈夫と慢心する人もいらっしゃるでしょうが、中国産の茶の木ですと樹高は2mから3mにまで達します。周りの植物や景観との兼ね合いもありますので、植える場所を決める作業は怠らないようにしてください。
もう1つは、害虫及び病気です。害虫の名前はチャドクガです。 4月から5月、8月から9月に幼虫が発生し、葉を次々に食べ尽くしていきます。葉っぱの裏にびっしりと卵を生み落とすため、茶の木が大きく成長していても葉が全部ダメになることも珍しくありません。幼虫は全身毒針ですので、素手で排除することもできず、薬剤に頼るしかないです。
茶の木がかかる病気は、炭疽病や輪斑病、黒葉腐病、白紋羽病です。傷ついた葉の部分から病原菌が入り込んだり、梅雨の間の湿気が原因となります。症状が進行してしまったら手遅れになりますので、見つけたら対処するようにしてください。
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